Takumarという名の友人

2018.12.17PHOTOGRAPH and WOLF

タクマー 作例01:PENTAX SMC Takumar 200mm F4

SONY α7R2 / PENTAX SMC Takumar 200mm F4

カメラ王国の日本では、様々なタイプのカメラや交換レンズがすぐに手に入る。大して金持ちじゃなくても、財布の紐をちょちょっと緩めてポポポッとスマホをいじれば、高品質な機材がすぐに手元に届く。だから写真好きな人、特に写真好きなおじさんなんかは、カメラもレンズも沢山持っるんじゃないかなと思う。大した写真撮れないくせに、また新しいの買って!なんて妻に叱咤されながら、年に1度も使わないレンズをどんどん追加していく。そんなシーンが容易に想像できるが、趣味の買いものなんて買った瞬間に目的を達成してしまうものなので、まぁそれはそれでいいと思う。

タクマー 作例02:PENTAX SMC Takumar 200mm F4

SONY α7R2 / PENTAX SMC Takumar 200mm F4

タクマー 作例04:PENTAX SMC Takumar 200mm F4

SONY α7R2 / PENTAX SMC Takumar 200mm F4

タクマー 作例05:PENTAX SMC Takumar 200mm F4

SONY α7R2 / PENTAX SMC Takumar 200mm F4

タクマー(takumar)という名のオールドレンズは、数千円で手に入る一眼レフ用の交換レンズだ。僕は55mm200mmを持っていて、望遠レンズはこの200mmしか持っていないので動物を撮るときにはタクマーで撮ることになる。望遠でしかも動くものを撮るのにマニュアルレンズ?と言われそうだが、慣れてくると案外普通に撮れるのだ。もちろん激しく動いてるものをマニュアルフォーカスで捉えるのは簡単ではない。しかしよくよく考えてみたら、激しく動いてる被写体はオートフォーカスで捉えるのだってなかなか難しい。先日、仲のいいフォトグラファーと「マニュアルで撮れないものなんて、ほとんどないね。」という話で盛り上がった。マニュアルフォーカスだと撮影範囲が狭まる、というのは単なる思い込みだと思う。

タクマー 作例06:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

タクマー 作例07:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

タクマー 作例08:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

200mmのタクマーはそれほどクセがない。一方、55mmの方はややクセ者でオールマイティというわけにはいかない。好みもあるが絞り開放はフニャフニャで役に立たず、ぼけ味はかなり乱暴な感じだ。だが被写体や光の角度とうまくマッチングすると、何とも言えないタクマーワールドを魅せてくれる。

タクマー 作例09:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

タクマー 作例10:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

タクマー 作例11:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

タクマー 作例12:PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

55mmも200mmも、takumarは毎日撮りたいレンズではない。小ぶりなボディのα7R2とめちゃめちゃ合うともいい難い。それでもやはりタクマーらしいニュアンスというのがあって、時々は使って長い歳月を共にしたいと思ってしまう。何だかかんだ欠陥があったって、残るものには価値がある。常に一緒にはいたくないが、本物の魅力を持っている。僕の友人にも何人かそういう人がいたな。

タクマー 作例03:PENTAX SMC Takumar 200mm F4

SONY α7R2 / PENTAX SMC Takumar 200mm F4

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